
どうして見積もりがバラバラになるのか?(2008/5/12)
グリニッジ有限会社 金井佳子
記事のカテゴリ:
システム・サイト構築, パートナーとの出会い, 発注前の知識 |
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バラバラにも程がある!!
ネットショップ運営でシステムの力を借りたい時、良さそうな会社をピックアップ出来たら、何社かに見積もりを頼むことになります。所がこの見積もり、ひどい時には10万円から1000万円まで幅があった!という事もあるとか。
これでは、どう判断すれば良いのか悩む事になるでしょう。
同じ条件で見積もりを依頼しているにも関わらず、なぜ、こんな事が起こるのでしょうか。
例えば、100万円の予算があるので、○○なシステムを作って欲しいと言った場合、受注側はそれ相応の答えを探します。(ASPにするのか、初めから開発するのか、下請けに出すのか)
しかし、それが少し考え方を変えるだけで、30万円で出来る内容だったとしても、「100万円くらいで」と言われれば、100万円を基準に考える事になるでしょう。(勿論、誠実な対応をする業者が大半ですが・・)
しかし、これでは発注者の不利益になり兼ねません。
そこで、金額を提示する前に、大体、要求に対してどれくらいのお金がかかるのか、先に知っておきたいという事になります。
しかし、これが難しい所で、技術に詳しくなければ一体いくらが妥当な値段なのかという事は、想像がつかない訳です。
そこで相見積りで相場を・・、となるのですが、技術に詳しくないため、妥当な値段が想像できないという事は、見積もりにおいても、何を条件として提示すれば良いのか解らないという事にも繋がります。
ですから、例えば
「独自ドメインサイトを作って欲しい。商品数は500点ほど。デザインはテンプレートの様な物ではなく、かっこ良く。」
こういった見積もり依頼になってしまいます。
この場合を考えてみると、
カート部分
1:ASPサービスを利用する
2:オープンソースを利用する
3:一から開発する
サーバ環境
1:共用サーバ(ASP)を使用する
2:自社サーバを購入する
デザイン
1:テンプレートを少しカスタマイズする程度で良い
2:一からデザインするが、少し目立つ程度で良い
3:一からデザインするが、斬新なデザインを必要とする
4:全Flashでインパクトのあるデザイン
その他にも、
また、「人」という観点からも
等など、たくさんの見積もり項目が存在します。
また、
ここから来る追加仕様が、開発側は経験的にほぼ起こる事を知っています。
そういった場合の保険として、いくらか上乗せしておく必要があると判断される事もあります。
以上の事を考えると、ある業者では、ASPのカートと、自社のデザインテンプレートをカスタマイズし、商品登録は請け負わないという条件で見積もりを出すかもしれません。
ある業者では、一から本格的なカートを開発、有名デザイナーに依頼した総フラッシュのスタイリッシュなデザインで、商品登録から、セキュリティ、サーバの安定稼働まで考えた見積もりを出すかもしれません。
これでは当然見積もりに差が出ます。どうすれば良いのでしょうか。
同じ見積もり条件でも、業者によって、想像するシステムはまちまちなのがお解り頂けたかと思います。
こういった理由から、見積もり金額は見事にずれてしまうと考えられます。
これでは、「安い・早い」からと言って、本当に自分の望んでいる物に対する見積もり金額なのか、疑わしくなってきました。
ではどうすれば?
見積もりの金額がずれる原因は、やはり見積もり条件の曖昧さです。
上記の様な事から、要求が曖昧なまま、正確な見積もりを出すのは不可能なので、とにかく「正確な見積もりを取るのは難しい」という事を出発点に考えなくはいけないと思います。
時間がかかる所ですが、少しでも正確な見積もりを得るためには、クリエイティブブリーフやRFPを活用し、見積もり条件を細かく提示する事です。
そして、ここでもやはり、見積もりを依頼する側と受注者のコミュニケーションが必要です。受注する側としては、曖昧な条件でざっくり見積もりは出すとしても、ほとんどが「詳しく話を聞いてみない事には何とも言えない」というのが答えでしょう。
ネットショップという特性から、ターゲットとなるお客様の層や、どのくらいの規模のお店なのか、お店のコンセプトなど、制作側が知っておかなければいけない事は山ほどあります。また、刻一刻と変化するWeb業界では、仕様もその速さについていくため、変化が生じやすい世界です。
制作業者は追加仕様や仕様変更を嫌います。
どこまで発注者側の要求に沿ってくれるか、結局は人と人との付き合いなのです。
見積もり一つを取ってみても、出来るだけスポットで制作業者を探すのは避けて、小さな案件からでも良いので、ずっとお付き合い出来る業者と出会い、信頼関係を築きあげる事が近道なのかもしれません。
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