受注側を悩ませる非機能要件って何?

~国際規格で非機能要件を攻略!

印刷用ページを表示する

関連タグ

( 2008/6/18 グリニッジ有限会社 金井佳子 )

実際に出来た物を使ってみないと、わからないのでは?

とは言っても、実際にどんな項目に対して、非機能要件を考えれば良いのでしょうか。上流工程である要件定義の段階で考えよ、と言われても難しいかと思います。

先ほども引用した機能外要求と ISO9126では、機能外要求の定義に国際規格である、ISO 9126-1 「ソフトウェア品質モデル」を活用する事を提案しています。(翻訳されたものが、JIS規格になっています。JISX0129-1)

国際規格を利用してみよう!

ISO 9126-1 では「ソフトウェア品質モデル」というものを定義しています。
非機能要件を探す際に、「良い品質である事の条件」が解れば、それに照らし合わせて望む機能を探せる事になり、手間が省けます。
この国際規格はまず6つの特性に分類され、さらに27の副特性に分類されており、ボリューム満点ですので、その中からどんな事を考慮すべきか抜粋しました。

6つの特性を大体理解し、どんな可能性があるかリストアップしてみて下さい。その中で優先順位を決め、受注者と相談しながら「非機能要件」を攻略して下さい!

■機能性(適切性・正確さ・相互運用性・セキュリティ 等)
ソフトウェアが指定された条件の下で利用されるときに、明示的及び暗示的必要性に合致する機能を提供するソフトウェア製品の能力。

(例)※「機能外要求と ISO9126」から引用
・消費税の計算は1円未満を切り捨てとする事。
・販売管理システムとの相互運用性を保証する事。
・社内ユーザとそのアクセス権を管理できる事。

■信頼性(成熟性・障害許容性・回復性 等)
指定された条件の下で利用する時、指定された達成水準を維持するソフトウェア製品の能力。

(例)※「機能外要求と ISO9126」から引用
・サービスを24時間提供可能な事。
・MTTR(平均復旧時間)は1時間以内であること。

■使用性(理解性・習得性・運用性・魅力性 等)
指定された条件の下で利用する時、理解、習得、利用でき、利用者にとって魅力的であるソフトウェア製品の能力。

(例)※「機能外要求と ISO9126」から引用
・顧客がマニュアルを見ずに操作できる事。

■効率性(時間効率・資源効率 等)
明示的な条件の下で、使用する資源の量に対比して適切な性能を提供するソフトウェア製品の能力。

(例)※「機能外要求と ISO9126」から引用
・ユーザにストレスを与えない応答時間である事。
・システムアーキテクチャ設計書で指定された範囲でディスクとメモリを使用する事。

■保守性(解析性・変更性・安定性 等)
修正のしやすさに関するソフトウェア製品の能力。

(例)※「機能外要求と ISO9126」から引用
・障害原因を分析するためのログ機能を備える事。
・稼働したままコンポーネントをバージョンアップ出来る事。

■移植性(設置性・共存性・置換性 等)
ある環境から他の環境に移すためのソフトウェア製品の能力。

(例)
・アップグレードが容易に出来る事。
・容易にインストール作業が出来る事。

トラックバックURL

コメントをどうぞ

※初回のみ、管理者の承認が必要となります。