映画のシナリオから学ぶWantsとNeedsの関係
少々話がわき道にそれますが、以前私は、映画のストーリーを分析・評価する仕事をしていたことがあるので、ちょっとストーリーのお話をさせていただければと思います。
世の中には、人を感動させる、人の心を打つ優れたストーリーがたくさんありますが、そんな優れたストーリーを分析していきますと共通点があります。それは、主人公のWants(ウォンツ)とNeeds(ニーズ)がしっかりと描かれているということです。
Wants(ウォンツ)とは主人公が欲しているもの、主人公のゴールです。一方で、Needs(ニーズ)とは主人公が気づいてはいないけれども、主人公の成長のために必要としているもの。
良くできたストーリーは、その成し遂げなければいけないこと(Needs:ニーズ)を獲得できたときに、ゴール(Wants:ウォンツ)もかなえられるといった形で展開することが多いものです。
具体例を挙げてみましょう。
「マトリックス」という映画があります。キアヌ・リーブス演じる主人公は、凄腕ハッカーとしての裏の顔を持ちながら、昼間はシステム会社で上司に叱られながら働いています。
その主人公がマトリックスの世界に旅立ち、お前は救世主だと言われて、いつしか世界を救うことが主人公のゴール(Wants:ウォンツ)になっていきます。
でも、主人公が世界を救うためには、主人公自身の成長が必要でした。その成長とは、自分の限界は自分が作り出しているんだと悟り、それを克服すること。つまりは自分を信じることです。そうした成し遂げなければいけないこと(Needs:ニーズ)を達成することで、主人公のゴール(Wants:ウォンツ)も達成されるのです。
マトリックスのストーリーを忘れてしまった、あるいは、そもそも観ていない、という方には難しい話かもしれませんが、是非一度、ストーリーの構造を読み解く、といった視点でこの映画を見ていただければと思います。
ネットショップの話に戻りますが、ネットショップのリニューアルの作業も、これはひとつの立派なストーリーであり、映画のストーリーと同様なものとして捉えることができるのではないかと考えております。
ネットショップのリニューアルの目的を達成することをゴールとします。そのゴール(Wants:ウォンツ)を実現するために、壁を乗り越えなければいけないとしたら、どのような壁が考えられるでしょうか。そして、その壁は、何かを成し遂げなければ乗り越えられないとしたら、その成し遂げなければいけないこと(Needs:ニーズ)とはいったい何なのでしょうか。そういった視点から、ネットショップのリニューアル作業を捉えていただければ、もっと視野を広くしてみることが出来るのではないでしょうか。次回はこのお話をもう少し掘り下げていってみたいと思います。
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