
質問2 目的を達成するためにはどのようなことが必要?(2008/9/12)
グリニッジ有限会社 取締役社長 田中裕之
記事のカテゴリ:
制作の現場から, 発注前の知識, 連載記事 |
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ネットショップがらみの仕事をしておりますと、ネットショップの店長さんからこのような質問を頂くことがあります。
「ネットショップをリニューアルしたいんだけど、おすすめの買い物カゴある?」
「受注管理ソフトって何がお薦め?」
「トップページを作ってもらったら幾らかかるの?」
前回、ネットショップのリニューアルがうまく行かない原因は、簡単に言ってしまえば、発注者と制作会社との間でビジョンや情報の共有ができていないことが最大の原因だろうと書かせていただきました。要はコミュニケーションがうまく出来ていないことが一番の原因なのですが、では打ち合わせの回数や時間をただ増やせばよいのかというとそういうわけでもありません。やはり大切なのはコミュニケーションの質。
そのコミュニケーションの質を高めるために、発注する方には曖昧な内容での仕事依頼ではなく、明確な形での仕事依頼を行っていただきたいと思っております。
実際、上記のような質問にお答えするのはなかなか難しいものです。雑談レベルのお話であっても、どのような想いでネットショップを運営されているのか、そして、そのネットショップの現状はどのような状態なのか、これからどうしたいと思っているのか、そういった情報の共有がないことには、お答えできる内容は、当たり障りのない、つまりは、責任の持てない範囲の回答にならざるを得ません。
「カゴは○○がいいんじゃないですか? 皆さん良く使っているみたいですよ」
でも折角ご相談いただくのでしたら、そのネットショップに最適のアドバイスができればそれに越したことはありません。今回の連載で書かせていただくような内容を最低限押さえていただき、最終的にはそれを一枚のシートにまとめ、それをもとにお問い合わせいただければ、もっと実りある情報提供ができると思うのです。
この5つの質問について、5回にわたって連載して参ります。
質問2 目的を達成するためにはどのようなことが必要?
前回の質問は[1] 「ネットショップをリニューアルする目的は?」でした。
やりたいことと共に、なぜやりたいのか、その背景を含めて目的を書き出してみましょう、という内容を書かせていただきました。目的の設定はプロジェクトを成功に導く最大の要因となります。
そして今回の2つ目の質問は「目的を達成するためにはどのようなことが必要?」です。
目的を達成するために、何を成し遂げなければいけないのか、その把握も大切な要素ですというお話です。
以下、例を挙げて見ます。
■目的を達成するために成し遂げなければいけないこと
他にはどのような、“何を成し遂げなければいけないこと”があるでしょうか?
もうひとつ例を挙げて見ましょう。
■目的を達成するために成し遂げなければいけないこと
この成し遂げないといけないことを考えると、いろいろな課題やタスクリストが見えてくると思います。その中で、自社で行うこと、外注することの切り分けなども行っていくのが良いでしょう。
質問1は目的に関する質問でした。では質問2は何でしょう。それは「手段」についての質問だったのです。
目的を実現させるためにどのような手段が必要かを考えてみてください。
目的と手段について あるボディビルダーの思考
合衆国、カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツネガーは「歴史に名を残す人物になる」という目的を持って人生を歩んできたということを何かで読んだ覚えがあります。
その内容は「歴史に名を残す人物になる」という目的を達成するために、どのような手段が必要なのか、それを逆算で考え抜いた末に、まずはボディ・ビルダーになるという目的を達成するべく、ウェイト・トレーニングをはじめたというものなのですが、以下、逆算して導き出した目的と手段を列挙してみます。
■歴史に名を残す人物になるために、政治家になる。
(→ 無名でコネなしの自分が政治家になるには、まずは有名になること・・・)
■政治家になるために、映画俳優になる。
(→ 映画俳優になるには・・・アクション・スターが近道か!? そのためには)
■映画俳優になるために、ボディ・ビルダーの大会で優勝する。
(→ ボディ・ビルダーの大会で優勝するには・・・)
■ボディ・ビルダーの大会で優勝するために、ウェイト・トレーニングをはじめる。
ここで注目に値することは、目的と手段を連鎖する形で考えたということです。
今回はこの記事でも、目的と手段について考えましたが、ぜひ一歩進んで、目的と手段の連鎖についても考えてみていただければと思います。
ネットショップのリニューアルを目的として考えた場合に、では、そのリニューアルを手段として、会社は何を達成しようとしているのか。
さらには、会社が達成しようとしている目的によって、社会がどうなればよいと考えているのか。
逆を考えると、会社の目的を達成するために、リニューアルという手段は果たして正しいのか。正しいとした場合に、それを達成しようとする手段は正しいのか。
この整理ができてまいりますと、その場その場での取り組みではなく、大きな流れの中で物事が見えてくるのではないかなと思います。是非こういった整理を行ってみることで、頭の中で漠然と考えていたリニューアルのコンセプトを明確なものに落とし込んでいただければと思います。
Web力向上ポータル、納得発注道しるべ: http://www.webryoku.jp
記事のURL: http://www.webryoku.jp/information/doubt/case1/p/360
記事中のlink:
[1] 「ネットショップをリニューアルする目的は?」: http://www.webryoku.jp/information/doubt/case1/p/330
[2] 目的と手段について あるボディビルダーの思考: http://www.webryoku.jpinformation/doubt/case1/p/360/2
[3] http://blog.hiroshitasaka.jp/archives/2008/09/post_362.html: http://blog.hiroshitasaka.jp/archives/2008/09/post_362.html
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