ネットショップがらみの仕事をしておりますと、ネットショップの店長さんからこのようなお話を伺うことがあります。
「○○というキーワードでSEO対策して、1位表示されるようになったんだよね」
「みんながブログ、ブログ、っていうからブログを始めることにしました」
「あのお店、売れてないけどCSSバリバリですごいらしいよ」
前回、前々回と、目的と手段について考えました。まずは、目的をその背景を含めて設定することが大切。そして目的を達成するために“何を成し遂げなければいけないのか”を考えること。それによって自ずと手段が見えてきます。といった内容でした。
例えば休暇で家族旅行に行くとします。
車で行くことにしたので、綿密なタイムスケジュールを決めました。道中のとある町で、楽しそうなお祭りをやっていました。
お母さんはそこに立ち寄って行きたいと言うのですが、お父さんは時計を気にし、そのお祭りを見ることは予定に入っていないので却下して道を急ぎました。
この家族旅行の目的は何でしょうか。
おそらく、家族で楽しい時間を過ごすということですよね。
なのに、移動という手段ばかりが優先されてしまって、楽しい気分も台無しです。これが良く言われる「手段と目的を混同している」ということだろうと思うのですが、あなたのネットショップ運営では大丈夫でしょうか?
先にあげたネットショップの店長さんのお話の例では、どれも「手段と目的を混同している」懸念があります。
SEO対策で1位表示というのは大切なことですが、話をよく聞いてみますと、そのキーワードで検索される回数が極端に低かったり、全く購買に結びついていなかったりするケースもあります。
他の人がブログをやっているから自分もやらなくては、なんていうのも「手段と目的を混同している」よくある例です。ネットショップの目的を達成するのに有効と思えるからブログを作るというのであれば正しいと思うのですが、なんとなくSEOに良さそうだから始めてみようか、というのは何か違いますよね。
CSSバリバリなのは確かに素晴らしいです。でも技術に走るあまりにアーティストになってしまったいる方もいらっしゃいます。
もちろん、ネットショップ運営は試行錯誤の繰り返しですから、いろいろな試みを行ってみることは非常に大切だと思います。その試行錯誤を、単なる思い付きの繰り返しではなく、PDCAサイクルと呼ばれる、
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)
の手順を踏んで行うことで精度も高まります。
綿密に計画を立て、その通りに実行し、結果を評価し、改善して次につなげるというサイクルは、仕事の基本ともいえます。
「ネットショップをリニューアルする目的」とそのための「手段として成し遂げなければいけないこと」を考えることは、PDCAサイクルにおける第一段階、綿密な計画を立てることに繋がっています。
もちろんリニューアルに限らず、日々のネットショップ運営においても、その手段はどのような目的を成し遂げるためのものなのかを気にしていただければ、それが綿密な計画を立てることに繋がり、より効果的なネットショップ運営ができるのではないかと思うのです。
この5つの質問について、5回にわたって連載して参ります。
質問3 現在のネットショップの姿は?
ネットショップをリニューアルする際に考えることを突き詰めてしまえば、現状どうなのか、これからどうしたいのか、ということに集約されます。
前回、前々回で考えてきました目的と手段については、リニューアルの方向がブレてしまわないように、そして他者とビジョンを共有するために何を行わなければいけないか、という観点に立ったものでした。
今回を含め残りの3回では、リニューアル作業を行う上で必要となる指標を再確認するためには何を行わなければいけないかについて述べて参ります。
リニューアルに当っては現状のサイトの分析が非常に大切です。
ではなぜ大切なのでしょうか。現状分析をすると何が嬉しいのでしょうか。
当然リニューアルですから現状のサイトの運営実績があると思います。今までの実績を評価せずに、まるっきり一からリニューアルを考えるのはどう考えてももったいないですし無駄が多すぎます。現状のサイトの実績をリニューアル後のサイトにつなげるためにも、現状分析は非常に大切なステップとなります。
現在のネットショップの姿を確認する上での2大項目は、アクセス解析と競合サイト比較です。
それぞれチェック表を活用してご確認いただければと思います。
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