
テクノロジーでどんな事が出来るの?(2008/4/2)
グリニッジ有限会社 金井佳子
記事のカテゴリ:
どんな事が出来る?, 制作の現場から, 発注する |
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Webの世界は、テクノロジーを使って何でも出来る!・・と言うけれど、全部手作業でやってしまえば出来ない事はないネットショップ。反対に、テクノロジーを使用して出来る事とは、どんな事でしょうか。
便利機能満載のネットショップ出現!
ネットショップを研究していると、どんな仕組みで出来ているのかと不思議になるようなテクノロジーを見掛ける事と思います。
最近では、アニメーションのオペレーターが質問に答えたり、面白いアクションをする買い物かごがあったり、3Dで多方面から商品写真を見せる事が出来たり、画面の推移なしに拡大写真や色違いを見せられたりと、便利だな!と思うネットショップがたくさん出てきました。
しかしながら、それらはもう「実現出来ている仕組み」であり、時間とお金さえあれば、「出来る事」です。
制作者側としては、大体どんな技術が必要なのか想像できますが、ネットショップオーナーからしてみれば、コスト的にも技術的にもどれくらい実現が難しい事なのか、なかなか把握するのが難しいかもしれません。
しかし、見た目は派手でも、意外と技術的には難しくないものも多数あります。
特に、「何がデータベース化されているのか」や、PHP等のプログラミングで出来る事を想像できる様になれば、何が簡単に実装出来て、何が難しいのか解るようになります。
PHPで出来る事を関数から抜粋してみました。
| 文字列関連 | |
|---|---|
| 出来る事 | 使用例 |
| 分割や結合 | 「こんにちは!」 + 「○○」 + 「さん!」 |
| 置換 | “30″日まで最大”50″%OFF ⇒”10″日まで最大”20″%OFF (” ”の部分だけ置き換える) |
| スペース(空白)を取り除く | 入力フォームに入力された情報を奇麗にする |
| 長さを調べる | |
| 出現回数を調べる | 任意の言葉が何回使われたか数える |
| 日付や時刻 | |
| 現在の日付を調べる | |
| 現在から○日後を計算する | 発送は3営業日後の○○日になります。 |
| データベース関連 | |
| データベースに接続する | 顧客情報、商品情報、問い合せ履歴など、データベース化してある物にアクセス |
| SQLを実行する (データベースに何を取ってこい等命令する) |
指定した条件のデータだけ取得する |
| SQLの実行結果を取得する | 取得したデータを加工するため |
| FTP関連 | |
| FTPサーバにファイルをアップロードする | お客様に写真をアップロードして貰う画像投稿コーナー等 |
| FTPサーバからファイルをダウンロードする | |
| FTPサーバのファイルを削除する | |
| HTTP関連 | |
| 入力フォームに入力された値を取得する | 会員登録やお問合わせ、お買い物等、ページが変わっても値を保持する等、多くの目的で使用 |
| 指定したURLにリダイレクトする | エラーがあったらエラーページへ等 |
| クッキーに値を入力 | ○○回めの訪問ありがとうございます。 |
| メール関連 | |
| メールを送る | 受注確認メールを自動で送る等 |
| ファイルシステム関連 | |
| ファイルをコピーする | 多目的 |
| ファイルを開く、閉じる | |
| ファイルの更新日時を調べる | |
| 開いたファイルから文字列を取り出す | |
| 指定したファイルを全部出力 | |
(他にもたくさんあります。)
この表で考えると、
「今日の日付けから1ヶ月間の間(日付を計算)、主力商品である食品を買ってくれたお客様だけに(データベースから、先ほど計算した日付と商品名で検索)、感謝の気持ちを込めてオリジナルレシピ付き(FTPでファイルを取ってきて添付ファイルに)メールを送信する。」
といった事は出来そうですね。(※実際に可能かどうかは確認を取って下さい。)
また、Webの世界では、プログラミングを「機能」単位でまとめて公開し、自由にダウンロードして使用出来たり、すでに存在するソフトを、カスタマイズ(拡張)出来たり、どうやって作成したのかソースコードを全部公開している物(オープンソース)もあります。
それらを上手く使う事が、いわばプログラマーの腕の見せ所。どこにどんな優秀な機能があるのか、どこを調べればわかるのか、優秀なプログラマーなら必ず知っています。
是非、どんな準備をすれば、どれくらいのコストで実現出来るのか制作者サイドの人間に聞いてみて下さい。意外な答えが返ってくるかもしれません。
出来ない事を要求したら、馬鹿にされそう?
実現したいサービスがあるけれど、そもそも技術的に「出来ない事」だったら?と心配になった事はありませんか?
製作者側からすれば、「出来る事」と「出来ない事」、「実装できるが手間がかかる事」、「もうすでにサービスとして存在する事」等、明確に分かっています。
そして、その弊害として、実現可能な「機能」を出発点に、システムを考えがちです。
しかし、ネットショップオーナーは違います。発想が逆で、「こんな事が出来ないか?」からシステムを考えます。
制作業者:「受注メールから商品名を取り出す事は可能 ⇒ 売れている商品名から順番に一覧表示させてランキングを自動表示出来たら便利!」
発注者:「毎日ランキングを手作業で作るのが面倒だ。システムで自動表示出来ないか? ⇒ 受注メールから商品名を取り出せたら便利!」
これが当り前の様で、非常に重要なポイントです。
なぜなら、制作者側からは実はなかなか出来ない発想だからです。制作者側は、そもそも出来そうにない事を初めから除外してしまい、そこに自由な発想を制限してしまう原因が隠れています。「出来ないかな?」と考えて見なければ、不可能は可能にならないのです。
つまり、発注する側は
「出来ない事」を「出来る事」に変える存在であり、
出来ない事を覚える事で、発想に制限がかかってはもったいない!のです。
実際に、どんな技術を使うかは重要ではありません。アイデアを形にするために、道具が用意されているだけの事です。
ネットショップオーナーの「こんな事が出来ないか?」という素人にしか出来ない発想で、どんどん制作業者を驚かせ、悩ませて下さい。大袈裟ではなく、そこから新技術が生まれるかもしれません!
本当に大事な事は出来る・出来ないではない
技術に関しては、新しい物が次から次へと出てきて、ますます便利になってきました。
使われない技術は自然淘汰され、新技術を習得するため、制作者サイドは常にアンテナを張って勉強しています。しかし大切な事は、「どの道具を使うのか」ではありません。
本当に必要なのか、効果があるのか、もっと良い実現方法はないか、常に疑ってかかってください。ほとんど手作業で支えられたシステムという事も、それがベストの選択あれば、充分あり得る話です。
顧客の心をつかむ一番効果的な方法が、「心のこもった手書きの手紙」だったとしたら、いくら大量の販促メールを送れる優良で高価なシステムでも、勝ち目はありません。
【参考サイト】
Web力向上ポータル、納得発注道しるべ: http://www.webryoku.jp
記事のURL: http://www.webryoku.jp/information/doubt/case2/p/80
記事中のlink:
[1] Image: http://www.webryoku.jp/wp-content/uploads/2008/04/pic1.jpg
[2] PHP マニュアル: http://php.benscom.com/manual/ja/index.php
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