プロジェクトマネージャーのトホホな話

~本当にあった怖い話!?現場裏事情

印刷用ページを表示する

関連タグ

( 2008/7/1 匿名寄稿)

まえがき

システム開発にはいろいろな人々が関わってきます。その中で、プロジェクトマネージャー(PM)と呼ばれる人間は、受注側の業務責任者としてスケジュールや品質に関する管理を行う立場を担います。今回は私がPMとして関わったとある案件で起こってしまったトホホなお話をこっそりお教えします。

そのスケジュール、無理!

3月下旬、私はとあるWebシステム開発案件にPMとして配属されました。通常、PMというのはプロジェクトの立ち上げ時から関わり、スタッフィングをはじめ開発スキームを決定する上での権限を持つのが本来の姿なのですが、今回は諸事情により設計と基礎となるシステム開発が先行して進められており、また各工程を発注する業者も既に決定済み(今回は設計とマネージメントのみ社内で行い、他の作業については外注する形)でした。いよいよデザイン等も含めた制作作業が本格化するに当たり、以後の作業については私が進行管理をするように、という命です。

早速その場で大まかなスケジューリングをすることになったのですが…なんと宣告された納期は5月1日。150ページ以上あるWebシステムをほぼ1ヶ月で作り上げるという、非常にタイト…というより無茶なスケジュールです。しかしどうしてもそれで動かなければならないという事で、仕方なく私はその日程でスケジュールを組むことに…。

デザイン上げてください、お願いします

翌日から早速、私の業務が始まりました。まずはデザイン会社A社にトップページやロゴ等の制作を依頼。クリエイター肌なのかなかなか返事をくれない相手方と、クライアント様から細かな変更要望が多かった事もあり、この時点で1週間のスケジュール遅れが発生していました。

また全てのページデザインをA社にお願いすることは予算的に難しかったので、トップページ以外の各ページについてはWeb制作会社B社にお願いすることとなりました。しかし…納品されてきたデザインは「本当にデザイナーの仕事なのか!?」と言いたくなるくらいクオリティの低い代物。設計書の内容もきちんと反映されていません。緊急会議の上、デザイン制作業者を変更することとなりました。

この時点で既に10日以上のスケジュール超過。まあ事前に予想出来ていたとはいえ、納期が迫る現実に胃が痛くなり始めたのもこの頃からだったのでした。

「データ消えちゃいました」

出来上がっているデザインは順次コーディング行程に回します。こちらはC社にお願いしました。こちらの業者さんは遅れているスケジュールでも何とか対応していただき非常に有り難かったです。

そして出来上がってきたHTMLデータを平行して制作を進めてきたシステムに組み込むべく、開発を担当していたD社に渡します。実は本当の修羅場はここからでした…。
納品前にはテストを行う必要がありますが、このテスト開始予定日を過ぎても出来上がりの連絡がありません。いよいよ4月末も近づき焦っていた金曜日の夕方、先方から「すみません、手違いでここ数日の作業データを消失してしまいました。」という電話が…ああ神様…この時点でもう絶望です…。

消えてしまったものは仕方ないので早急に復旧してもらうように依頼し、クライアント様にも事情を説明して平謝り。結局、リリースを2週間延期すると言うことになりました。

PMだったはずがプログラマーに…

開発内容の復旧作業もすんなりとはいかず、先方からようやく「テストできる状況になりました」と言われたのは既にGW後半。指定されたテストサーバーにアクセスしてみると…そこには、夏休み終わり間際に慌ててやった宿題のような、あり得ないバグだらけのシステムがありました。常識のあるエンジニアはあれを完成品とは言いません。

…ああ…胃がぁー…。

仕方無く確認作業を進めてみたものの、もはや納品前のテストというよりも開発工程で行われているべきデバッグ作業を実施している状況。しかも相手方は「設計書に指示がない」「うちだってこの作業ばかりしていられる訳じゃない」と言い張ります。最終的にはPMのはずの私までプログラミングを手伝うようになる始末。

結局、あまりにも完成度が低かったためにリリースはさらに2週間延期となり、5月中は毎日徹夜でのバグ取り作業に追われる事となりました。また最後はこれ以上の延期は不可能という事態となり、全てのバグを取り除き切れないままリリースすることに…。もちろん運用開始後に致命的な問題も発生してしまい、神経の休まらない日々が続く結果となりました…。

あとがき

今回お話したプロジェクトについて、もちろん私自身に至らぬ点があった事もありますが、いろいろな人が絡む開発プロジェクトは、なかなか思った通りには進んでくれません。今回はほぼ全てが初めてお取引する業者さんであり、また遠方に分散していたこともあり直接会って打ち合わせる機会もなく、そういった意味でも腐心したものです。

もちろんこんな事ばかりではないのですが…「順調です!」と引きつった笑顔で冷や汗をぬぐいながら言い張るPMのウラにはこんな現実があったりするのかもしれません…。

トラックバックURL

この記事へのコメント

  1. 投稿者:長井 真由美

    こうゆうお話は、なかなか知る事ができないですね。
    現実あってはいけないことがおきたり スムーズに
    事が 運べばいいほうではないかと思います。
    こうゆう 事例がネットで!すごいありがたい事です。
    ありがとうございます。
    応援していますので 頑張って下さいね。^^

コメントをどうぞ

※初回のみ、管理者の承認が必要となります。